おうにの日記。

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サンタがいないと知った日

物心ついた時から「他人から何かをもらう物欲」というものがないのですが

たぶんこの出来事が決定的なきっかけなような気がします。

 

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小学4年生の冬、私は両親に「サンタは私たちだ」と教えられました。

 

そして、家計が苦しいからクリスマスプレゼントは妹と一緒にものになる。できれば妹に譲ってやってくれ。とも言われました。

 

「知ってたよ。もうみんな知ってるよ」と僕は答えました。

 

嘘でした。

 

周りの友達はまだいる派といない派が半々で、私は「いる派」でした。もう少し正確に言うと「いて欲しい派」でした。子どもの頃から存在すると信じて疑わない神秘なものが実は「嘘」だといわれるのが嫌でした。

 

しかし、実際には「サンタがいない」というショックよりも「家計が厳しい」という事実の方がショックでした。

 

子どももながらも長男だったせいか、家計を苦しめたくないという気持ちがなぜか昔からあったからです。

 

その年のクリスマスプレゼントは「黒ひげ危機一発」でした。

「2人で遊んでね」という手紙とともに枕元ではなくリビングの机に置かれてました。

 

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もちろん事情をしらない妹は不満を言います。私は「なんで…黒ひげ危機一発なんだ」と思いながら、両親が男の子も女の子も遊べそうなものを一生懸命考えてくれたんだと思うと無性に胸が苦しくなり、なによりも妹に楽しんでもらおうと妹と一緒に「黒ひげ危機一発」で遊んだのを覚えています。

 

こんな話をしてますがクリスマスは嫌いではないです。

 

オチはというオチはないのですが、この後も頑張ってサンタの存在を妹に信じてもらうと頑張っていたのですが。結局は妹の方が勘がいいというか大人で私よりも先に「え?サンタなんていないに決まってんじゃん」と気づいていました。

 

へんに記憶力もいいので「てか黒ひげ危機一発ってwwなんでww」ともいっていました。(私の努力…)

 

妹だけが気がかりだったので、自分よりも強い妹に救われた気がしました。



でも小さいことはクリスマスが本当に大好きでした。(今も嫌いではないですが)

 

一番の思い出では、もう少し小さいときに

サンタに会いたいと妹と2人で徹夜したことです。

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結局はいつの間にか寝てしまうんですが用意したクッキーとミルクがなくなり、サンタから感謝の置き手紙があるため、サンタの存在は信じて疑いませんでした。

 

大人に近づいて見て、子どもの頃の楽しい思い出は「両親が頑張ってくれていた」からだと改めて気がつかされます。

 

小さいときは当たり前に感じているのですが、それを誰かに返そうとしたときに
「え?こんなに大変なの?親ってすご!」と何度も思いました。

 

今も世界中の親御さん達が子ども達の夢のために頑張ってるんだなと思うと、少し心がほっこりしますね。

 

でも、子どもに打ち明けるときに「家計が厳しい」は言わなくてもいいとも思います。

 

おわり